Conbio2017 ② 人気者?

 

以前の記事に引き続きConbio2017の二日目のレポートをしていきたいと思います。前の記事で紹介した内容の説明は省いていたりするのでこの記事からご覧になる方は、先にConbio2017①の記事から読んでいたけたほうがわかりやすいと思います。

 

二日目、前述とは違いビジネスホテルに止まっていたのでいつも研究室に行くときよりも遅く起きて、ゆっくり朝ごはんを食べることが出来ました。朝ごはんは大事です。ここでいっぱい食べて脳みそを叩き起こして学会に向けて頭の準備をします。学会では、普段よりも幅の広い話が聞けるので、わからないこともありますし、ポスターで議論をするとなるととても頭を使います。それに今日は我が研究室の大半の人がポスター発表を行います。皆それぞれが気合を入れて会場へ向かいます。

 

私と後輩たちは同じホテルに宿泊していたので、朝から一緒に朝食をとり、ポートアイランドに向かいました。やはり前日に他の発表を聞けたのもあって初めての学会となる後輩たちもあまり緊張していない様子でした。また、先輩たちからもポスター発表にむけてアドバイスももらっていたようで、だいたいのイメージはついていたみたいです。むしろ私のほうが「後輩たちちゃんと受け答えできるかな?」「練習のときに直したところ覚えているかな?」「ちゃんと来た人の名前とか覚えられるかな?」「てかポスター持ってきてなくね?」と言った感じで他人の心配ばかりしていました。。。。ちょっと待ってください、最後のは心配ではないです、ポスターがありません。

 

発表に使うポスターは大会に行く前日に大学で大きなプリンターを使ってA0サイズの大きなものを印刷して持っていきます。A0サイズの紙となると結構な大きさとなるため、専用の筒に入れて会場まで持っていきます。今回は9人ものメンバーが発表であったので全員分のポスターを一つの筒に入れて後輩が運んでくれていました。でも、今日は、ありませんでした。昨日はしっかりと持っていたポスターがなぜか後輩の背中にありませんでした。めでたしめでたし。おしまい。

 

そんなんで終わるわけもなく、ホテルの部屋に全員分のポスターを忘れた後輩は慌てて鳥に向かい、気づいたのも早かったので幸いにも遅れたりすることはありませんでした。ポスターがなかったら何しに来たのかわかりませんからね、私たちはポスター発表のために神戸に来ているのです。

 

ポスターも無事に到着し、各自が自分の与えられたスペースにポスターを貼っていきます。ポスターはなかなか大きくて扱いづらのでみんなで貼って周りました。ここに来るまでの数週間で一生懸命作り上げたポスターが会場に並んでいるのを見ると、ついに来たのだなと、ここで発表するんだ、頑張ろうという気持ちが湧いてきます。学部生なんかはここを目標に研究を頑張り、ポスター作りも今までに無いくらいに熱を入れて取り組んできただけに色々と感じるものもあったでしょう。ポスターをA0サイズで初めて印刷するときもその仕上がりに感動しますが、会場に展示するときの感動はまた違った良さがあります。

 

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このような感じで協力して貼ったり

 

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嬉しくてポスターの前でポーズを決めてみたり

 

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三人の場所が隣だったので一緒に写真を撮ったりと楽しくはしゃいでいました。

 

そして午前中は前日と同じく口頭発表があります。口頭発表は前回紹介したので今回はこの時間にも行われているまた別の企画を紹介したいと思います。

 

それが、企業ブースというやつです。学会の年会や国際会議などでは、実験器具や、サービス、試薬の販売などを行っている企業が製品の宣伝のためにブースで様々な企画を行っています。今回はありませんでしたが、前回の分子生物学会年会ではピペットのチップ詰めの速さを競う企画や、液体を正確に量ることを競うようなユニークなものもあり、見たい発表が無い空き時間もこのような企画ブースで時間を潰したりすることも出来ます。この日も午前中はスケジュールに空きがある人が割りといたので企業ブースを回りました。

 

企業ブースでは各企業のブース以外にもスタンプラリーが行われており、早速みんなで参加しました。商品もAndroidタブレットをはじめとした豪華なものだったのでこの人数なら誰か一人くらいあたるのではないかというそんな期待が有りました。

 

全員残念賞です。飴もらいました。美味しかったです。

 

 

私達の研究室では実験を行わずにデータベースや論文の情報からデータ解析をしている研究が半数以上です。こうしたいわゆるバイオインフォマティクスをやっているものからすると計測機器や試薬には馴染みがなく、説明を聞くだけでも面白いです。それに各企業ブースでもくじ引きやルーレットで景品がもらえるところも多く、とっても楽しめました。

 

午前中にはそれと今もちょっと名前の出てきたバイオインフォマティクスな発表も聞きに行きました。私達の研究室のメインであるバイオインフォマティクスは生物学と情報科学の融合で、解析法の進化からデータ量が膨大になっている生命現象の解明において近年特に注目されています。そこで感じたのが、生命の研究には情報のちからがまだまだ必要だというところです。なかなかどちらも専門性が高く、生物と情報の両方を高いレベルでわかっている人がまだまだ貴重だそうです。実験で得られた大量の情報をどう扱うかというところが非常に難しく、発表の中には情報処理(プログラミングなど)が得意ではない人のために、データの解析を自動化するような発表もあり、生物学と情報処理は切っても切れない関係になりつつ有るというのを感じました。私達の研究室はまさにその生物学と情報科学をうまく扱っている研究室で、そのために私達の発表は予想外に多くの人に注目されていたりします。

 

 

そこで思い出して頂きたいのが前回の記事で紹介しましたこの大会のためのスマホアプリです。このアプリ、自分で聞きに行く発表のスケジュールを立てる事ができるのですが、逆に自分の演題が何人の人にスケジュール登録されているのかも見られてしまうのです。ということは発表が始まる前に自分の発表に何人くらい来るのか大体予想がつくわけです。これだけ大きい規模の学会ですから、人気のある発表は多くの人で溢れかえり、ポスターの前がアップル社新製品の発売前みたいになることもあります。逆に、あまり人気がないと発表時間中ずっと自分と会話するなんてことにもなります。

 

そしてこの日は私達の研究室のメンバー8人の発表です。上で書いたようにバイオインフォマティクスエピジェネティクスと注目される要素を沢山含んでいるのでスケジュール登録数がみんなとても多く、人で溢れかえることが期待されます。私達の研究室で一番多かった発表で36人ものひとがスケジュールに登録していたようです。これはなかなかの注目度合いです。私はこのアプリが配布されるパターンは3度目になりますが、ポスター発表でここまでの人数を集める発表はそうそう見かけるものではないと思います。これは発表にも気合が入ります。

 

そしていよいよ発表の時間です。それぞれが持ち場について発表を始めます。ポスター発表はポスター番号の奇数番が始めの半分の時間で行い、残りの半分の時間が偶数番のポスター発表となります。私は偶数番で後半に発表だったので他のポスターを見回りながら後輩たちの発表を暖かく見守っていました。後輩たちの発表はスケジュール登録数にも現れていたようにとても人気でポスターの前に人だかりが出来ていました。私はその人だかりの後ろからながめていたのですが、研究室で一生懸命に練習していた内容をたくさんの学者の前で堂々と発表する後輩たちの姿を見て感動しました。ちょっと前は内容もうまくまとまらずに発表も恐る恐るだった後輩たちが私でもちょっと身構えてしまうような年齢の高い(たぶんえらい)人を相手に自身をもって話をしているのですからすごく成長したものだと感心しました。

 

前半が終わると今度は私の発表です。後輩たちにも負けないくらいにスケジュール登録されていますし、それこそ学会自体8回目の私からすると慣れたものです。ここでバッチシ決めて後輩たちにかっこいいところを見せてやりたいところです。

 

 

しかし、ひとは、こなかった。

 

 

最初の30分くらい誰も来ませんでした。正確に言うと後輩たちと私達の研究室の教授が来ました。結局あとになって私の発表を聞きに来てくださった方はいたもののなかなか不完全燃焼な発表でした。後輩に暇してるところ見られたのは予定外でした。頑張ります。そうとは言ってもやはりポスター発表は盛り上がるもので、来てくださった数人の方とはとても有意義な議論を楽しく行うことが出来ました。ポスター発表楽しいです。

 

いろいろありましたが各自無事に発表を終えることが出来ました。それぞれが思い思いの議論をしてとても大きなものを得たと感じています。終わったあとはポスター発表の乾燥で盛り上がったり、貰った意見や疑問などから自分の研究について考え直したりと、研究室のみんなで話し合っていました。

 

この日もポスターのあとには口頭発表があり、各自が好きなものを聞きに行ったり、企業ブースのくじ引きでハズレを引いたりしました。自分の発表が終わった後というのは達成感があり、他人の発表もまた違った視点で見ることが出来たかもしれません。自分の発表で力を使い切ってへとへとなのもありますが。

 

この日はとてもいろいろ有りましたがここで2日目が終了です。前日は学生のみんなで寿司を食べたり食べなかったりしましたが、この日は重要なイベントが控えています。

 

虫の集い。虫の集いとは、モデル生物である線虫C. elegansを用いた研究を行っている研究者で構成される会です。聞くところによると結構な歴史を持っており、伝統的にずっと続いているそうです。このC. elegansという生き物はノーベル賞を取った研究に使われていることが幾つかあり、この虫の集いが結成されてから2つの研究がこの生物を用いてノーベル賞を受賞しているそうです。また、別のノーベル賞受賞にも関わっているとのことで結構すごいんです。

 

そんな虫の集いなのですが、分子生物学会の年会が行わる際には決まって懇親会が開かれます。全国から線虫を扱っている学者が揃って参加するので、懇親会では普段は論文などで名前を見かけるような有名な方とも話すことが出来ます。また、学生も多く参加するので、他の研究室との交流も行えます。私達の研究室のメンバーはそれぞれが様々な人と話して交流を行っていました。そのあと懇親会はとても盛り上がり、最終的には3次会まで行われました。ノリの良さに定評がある私達の研究室は結構な数のメンバーが3次会にまで残って話をしていました。このようなところで人と人のつながりを作っておくのも大切です。研究する上で個人の力には限界があるので協力してもらえる人がいればいるほど心強いものです。

 

ここまで読んでくださった方も感じておられるとは思いますが、この日はとても充実した日で、ポスター発表も懇親会もとても楽しむことが出来ました。その分とても疲れもありますが、大会は後2日あります、まだまだ頑張っていこう。と話しながらホテルに向かう私達でありました。

 

 

長かったですがこんな感じで2日目終了です。

次の記事で完結させようと思います。

お楽しみに★

Conbio2017① それぞれの学会

12月6日、以前のブログでもsnsでも紹介しておりました生命科学系学会合同年次大会がはじまりました。我が研究室からは9名の学生が発表をするために神戸ポートアイランドに向かいました。私にとっては8回目の学会ということで慣れたもんなのですが今回は学部生を含め初めての学会となる人もいるため初日は学生全員で一緒に会場に向かいました。ここで会場くらい1人でいけるだろ、とか思われる方もおられるかと思いますので言っておきます。なんといってもこの学会、規模がものすごく大きいんです。私たちのようなポスターでの発表でも1日に1500もの発表が行われますし、口頭での発表やワークショップ、ランチョンセミナーを含めると1日に2000も3000もの発表が行われるんです、それが4日もあるんですからとっても大規模な大会なんです。そんな規模なんで先ほどの文章も「会場となる〇〇という建物に向かいました」と書きたかったところ、会場がいくつにも分かれすぎていて書けないくらいなんです。
 
そんな訳で初めての学会でも迷わないように皆で行きました。同じ電車での待ち合わせで行ったのですが、私は滋賀でも北の方に住んでいますので朝が早い。まだ日も出ないうちに電車に乗り、後輩達が初々しい顔で電車に乗ってくるのを待っていました。「誰か乗り逃さないかな?」「誰か忘れ物してないかな?」「てか大西いなくね?」なんて感じで先輩としてとっても心配になります。おじいちゃんみたいですね。結果として全員忘れ物することなく、同じ電車に乗ることが出来、それぞれが待ちに待った学会の会場に到着することができました。大西乗ってました。
会場についたらここまでものすごく邪魔でものすごく重かった荷物を預けてそれぞれが自分の研究と関係があったりただ単に興味があったりする発表を聞きにまわります。なんども言うように規模が大きく、発表されるテーマも幅広いため各自が発表を聞きに行くスケジュールを立てて来ていました。
 
この大会の凄いところといいますかいい所といいますかこの大会のためにスマホアプリが配信されます。Appleストアとかにならんでます。それを使って演題検索を行ったり、どの日にどこで行われるどの発表をどの順番で回る。みたいなスケジュールも作ることができます。今回も学生達はそれぞれが思い思いのスケジュールを組んで熱心に発表を聞いていました。さっそく迷ってる人もいましたがアプリのおかげでスムーズに回れたように感じます。
 
そしてお昼の時間。学会ではランチョンセミナーといって企業などが発表などをお昼の時間に弁当を配ってその弁当を食べながら聞くことが出来るセミナーが開かれます。例年ならこのランチョンセミナーを事前に予約して運が良ければおいしい弁当が頂けたんです。しかし今年は整理券が会場で配られるためいわゆる早い者勝ちだったのです。でもまあ9時には会場に来てるわけですし、私なんかは5時とかに起きてるわけですよ、とれるでしょ弁当。とか思いつつ初めての学会となる後輩達に得意げに説明してたんです。
 
本日の整理券配布は終了しました。
 
整理券配布場所になにか書いてありました。さすが大きい大会ですね。
 
 
そんなこともあり、お昼は近くのコンビニで弁当を買って近くの公園でみんなで食べました。学会のお昼休憩なのになんだかピクニックみたいで楽しかったです。こういうのも学会の楽しみ方のひとつなんでしょうか。ずっと室内で難しい話を聞いてオーバーヒート気味の頭にはこの時期の冷たい風がちょうど良く、とても心地の良いお昼ごはんでした。
 
そんな息抜きを終えると昼からはポスター発表がはじまります。1日目となるこの日は我が研究室からの演題は無いため各自が興味のあるポスターを聞きにいって暑い議論から大きなものを得ていました。初めての学会となる後輩達はここで明日行うであろう自分の発表のイメージもつかめたようです。それとは対象的に、もう何度も学会に出ている先輩達はこれまでの学会で知り合った研究者と久しぶりの議論を交わしつつ雑談をしたりしてポスター発表を存分に楽しんでいました。
 
ポスター発表は口頭での発表と違って個人同士の議論の場となることが多いです。そのため他人に伝えるよりも貰う知識が多く、たくさんのひとと議論することで今後の研究の大きなヒントを得ることができます。学会での発表というと怖いイメージを持つ人もいるかと思われますが、ポスター発表で聞きに来てくれる人たちはとても優しくていろんな事を教えてくださいます。それに研究の難しい話なのに気の合う人だと飲み会並に話が盛り上がることもあり、とっても楽しいのです。私はそんなポスター発表が好きです。
 
それぞれが思うポスター発表が終わると今回の大会ではまた口頭での発表が行われます。こちらも各自自分の組んだスケジュールに従って慌ただしく熱心に発表を聞いていました。
 
そして大会1日目が終了しました。ここからは基本的に自由時間です。それぞれホテルに戻って寝るなり観光に行くなりします。私たちは今回、研究室の学生みんなで寿司を食べに行きました。こうやって研究室の仲間達で盛り上がれるのもとても良い事です。次の日に発表の人が多かったので発表に向けての気持ちやコツなどを話し合えたのも初めての学会で緊張していた後輩達にはいい刺激となったでしょう。それに美味しいものを食べたらなんだか頑張れるもんです。
 
 
こんな感じで1日目終了です。
2日目以降は次の記事になります。

年の瀬を感じるもの


早いものでもう12月になりました。研究室では生命科学系学会合同年次大会に向けての発表のため、慌ただしく動いております。そんなところで今まで担当していた院生1回生に変わってこれからしばらく私J(仮名)がブログの更新をさせていただきます。

さて、12月となり生命科学系学会合同年次大会が間近に迫っているわけなんですが、そもそも生命科学系学会合同年次大会てなにか馴染みのない人も読んでいただいていると思いますので説明しておきたいと思います。
生命科学系学会合同年次大会は1924年(大正14年)からの歴史を持つ日本生化学会の年会と1978年(昭和53年)からの歴史を持つ日本分子生物学会の年会を中心とした。生命科学系の学会の合同の年次大会です。日本生化学会と日本分子生物学会は分子及び遺伝子の構造と機能という学問領域を共有していることから学会員の重なりが多く、これまで2つの学会で合同の年会を何度も行って来ています。私達の研究室は日本分子生物学会員となって研究、発表する人が多く、これまでもこのような年会にはたくさんの人が参加してきました。そして、今年は生命科学の各専門領域のさらなる深化・発展のために学会の枠を超えた新しい場として日本生化学会と日本分子生物学会だけではなく、枠組みを広げた生命科学分野の合同大会が開催されます。今年も例年どおり、研究室から多くの人が参加予定です。例年の2つの学会による合同大会よりも大きな年会となるので、そこにかける意気込みはいつも以上となっています。

私達の研究は近年注目されている、エピジェネティクスに関するものが中心で、学会でも多くの研究者が興味を持っている分野です。このエピジェネティクスはDNA塩基配列の変化を伴わない後天的に決定される遺伝の仕組みです。全く同じ遺伝子を持つはずの一卵性の双子で見た目などが異なってくるなどの例が挙げられます。これがガンに関わっていたり発生・分化に関わっているため、注目されています。

そんなわけで気合を入れて学会の準備を行っているわけですが、やはりこの分子生物学会の年会の時期が来ると年の終わりを感じます。毎年12月に行われるからなんですけど忙しくなってくると年末という感じがするものです。12月のことを師が走り回る忙しさから師走とか言いますからね。と思い調べてみると

【師走の語源・由来】 師走は当て字で、語源は以下の通り諸説あり、正確な語源は未詳である。
師走(しわす) - 語源由来辞典

というわけであんまし関係なく、12月にみんな忙しいとは限らないということでした。ちなみにDecemberは10番目の月とかいう意味らしいのですが、この記事とはあんまり関係ありません。別に英語にする必要はありません。しかし、学会ではそうはいきません。今年は、ポスター発表を出すのですが、このポスターは英語で書きます。発表言語は日本語なんですが、やはり最先端の研究だけあって海外の人が見に来ることもあります。私も英語はとても苦手でなかなかできません。研究とは関係ないのですが、先日英語で道を訪ねられすごく自分の英語力のなさを痛感しました。道はそんなに複雑ではなく、あと次の信号を右折してそのまま真っすぐ行くだけだったのですが、あーだこーだ説明をした挙句、「そんなに遠いの?」的なことを言われて「違う違う、あのへん」て指差そうとしたら私がもたれかかっていたのが駅周辺の地図で別にこれみてればよかったとかなんかとても話が脱線してますがとにかく英語が大切なんです。

そんなこんなで発表にむけてディスカッションを行っていきます。以前のブログやfacebookでもよく掲載していますが、先輩や先生と意見を交換して発表を作り上げていきます。特に今回はポスターが英語なので留学生にも添削を手伝ってもらったりもしています。今研究室には二人の留学生が来ており、英語に関しては非常に心強い状況で留学生ともディスカッションすることで自分たちの大きなスキルアップとなっています。また、今後のブログでも紹介すると思いますが、年末には理化学研究所大阪電気通信大学との合同発表も控えています。このように様々な場で発表をしたり、聞いたりさせてもらえることでレベルの高いものに触れ、大幅なスキルアップができる研究室なのです。宣伝なのです。

今年も終わりということで、もうすぐ卒業する人もいます。しかし、新たなメンバーも配属されてきています。今年は8人の学部生が配属され、来年からこの研究室で研究を行います。私自身も3年前に配属され、それからここで研究しているわけですが、はじめの頃の右も左もわからず研究ってなに?という状況はとても懐かしく感じます。まえの記事のインタビューにも載っていたか載っていないかわかりませんが、私はこの研究室に入ることを以前から考えていました。そして配属され、先輩たちの発表を見た時その完成度の高さ、レベルの高さに驚いたのを覚えています。そしてそれを越えようと一生懸命に取り組んできた。という就活用の文章も載せておきます。超えられたかはさておき、身についたものはとても大きく感じます。いわゆるエピジェネティクスですね。これから研究をやっていく後輩たちもよいエピジェネティックな調節を手に入れるように頑張ってもらいたいところです。

来週には学会を通じてエピってきます。またその記事も来週か再来週に公開される予定ですので、そちらもお楽しみに。

これからお世話になります

はじめまして。

11月から伊藤研究室で事務員としてお世話になっております岩本です。

この度、情報生物学研究室を卒業される大学院2回生の田中さんにインタビューさせていただきました。

 

ーなぜ情報生物学研究室を選んだのですか?

 

【田中さん】

元々生物が好きで高校3年生の時に色んな方の紹介やパンフレットを見ていたのですが生物的、情報科学的な実験や遺伝子解析をしている伊藤研究室に一番興味を持ちました。これから情報科学は必要不可欠なものだと考えていましたし、情報科学で生物を実証したいと思ったからです。

 

ー伊藤研究室に入っていかがでしたか?

 

【田中さん】

情報生物学は進歩していて、自分が思っていた通りのジャンルでとても良かったです。また、色んな経験をさせてもらえるので実力がつきます。学会にも沢山参加できますし海外発表にも積極的に参加させてもらえるので、レベルの高い物に触れる機会が多く、とても刺激を受けますし視野が広がりました。

 

ー卒業後はどうされますか?

 

【田中さん】

就職先は決まっているので配属先で活躍できればと思っています。

卒業後活躍できる分野は色々ありますが、就職するとなると情報に携わっている方が

いいと思います。

 

お忙しい中インタビューを受けていただき有難うございました。

先生や学生達から信頼が厚い田中さん。

卒業後もますます活躍される事、心より期待しております。

立命館守山中学の体験学習_その1

 11/17(土)に立命館守山中学校の生徒が大学まで実験を体験しに来てくれました。今回は自分の口のから細胞を取り出し、アルコール分解に関わる遺伝子が存在するかどうかを確認する実験を行いました。

 

 今回は中学生ですが大学のように本格的な実験を行うため、先生をはじめ実験補助を行う学生もしっかりと準備をして取り組みました。

 

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 体験学習がはじまると、みんな真剣に話を聞いてくれて、実験に取り組んでくれたのでとてもうれしかったです。先生は、中学生にも分かりやすいような資料を作成してくれていたので、中学生も理解出来ていたと思います。

 

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 下の写真の白い沈殿が口の中から取り出した細胞です。口の中など体の表面にある細胞ははがれやすく、うがいするだけで口の中の細胞はたくさん取れます。

 

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 さらに、口の細胞からDNAを抽出してアルコール分解に関わる遺伝子があるかどうか確認する実験を来週行います。実験の前半は、順調に進んだので後半も上手くいくように手助けできたらと思います。続きは、また来週書きます。 

(O.Y)

 

 

 

 

NGS使っています

  NGS (Next Generation Sequencer)とは、日本語で次世代シーケンサーです。シーケンシンサーとは、DNA配列(A,T,G,C)を決定する機械です。それにより、用いたサンプル (ヒトの細胞など) の中にどんなDNA配列がどれだけ含まれているかが分かります。DNAは、私たちの体の全ての細胞に存在するもので、DNAの情報に基づいて体の細胞や、器官、臓器が作られます。そのため、DNAは「体の設計図」とも呼ばれています。つまり、DNA理解することはとても重要なことなことです。

 

 私たちの研究室にある次世代シーケンサーは、illumina社のMiSeqです。単なるシーケンサーではなく、"次世代シーケンサー"です。最先端の技術がこの機械には詰め込まれています。従来のシーケンサーに比べて桁違いに高速に、多くのDNA配列をシーケンシングすることができます。すごい機械なんですが、結構高いです。

 

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 今週は、そのNGSを使った実験を行いました。私たちの研究室では、モデル生物である線虫C.elegansを用いて研究しています。モデル生物はヒトと似た体の仕組みを持っているので、それを研究して明らかになったことがヒトにも応用できます。C.elegansの初期胚でどんな遺伝子(特定の機能を持ったDNA配列の領域)がどれだけ含まれているかを解析することで、初期胚発生のメカニズムの解明を目指しています。

 

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 NGSを使うために開けてみると、サンプルや、シーケンシングに必要な試薬をいれる場所があります。シーケンシングを行うのは、フローセルの中の数ミリ程の小さなレーンです。毎回実験をするたびに、技術のすごさに驚きます。

 

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 一晩程でシーケンシングは終わり、約2万個の遺伝子の情報を得ることが出来ました。この膨大なデータを情報科学の力を用いて解析します。私たちの研究室では、一般的に想像される研究 (生物や薬品を使った実験)だけではなく、コンピューターを使った研究も行っています。そのため、プログラムを書いて膨大なデータを効率良く解析することが出来ます。

 

 

 また、NGSはとても繊細な機械なので定期的にメンテナンスが必要です。例えば、NGSの洗浄です。試薬を作って、NGSに入れるだけで自動的に洗浄をしてくれます。最先端の機械なのでメンテナンスも楽にすみます。

 

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 私たちの研究室でC.elegansの初期胚発生を研究をしている人は、主にNGSを使っています。私もNGSを使っているのですが、コンピューターを使った解析は苦手です。今後は、膨大な遺伝子のデータをコンピューターを使って効果的に解析し、初期胚発生の理解につながるような研究を出来たらいいなと思っています。 (O.Y)

中間発表に向けて

 10/16から10/20にかけてのこの1週間は,10/23に滋賀大との合同発表が予定されていたために,主にその準備であわただしくしていました.

 

 まず,月曜日には後期が始まって初めてのゼミが行われました.例年とカリキュラムが異なり,月曜日の午後に伊藤先生の講義が入ってしまったため,その講義が終わってからのゼミでした.また、8月・9月に誕生日があった人の誕生日会も企画され,伊藤先生の誕生日も祝いました.

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 火曜日には,情報生物学討論会が行われました.中間発表を控えるB4が発表を行い,同じ手法を用いている学部生に共通する知識の穴が見つかるなど,タイミングを考えてもとてもありがたい機会だったと思います.

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 小島先生からご指摘を受けている場面です.研究の背景となる知識が十分か確かめられています.

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 同じ手法を研究に使用しているM2の方が,解説を加えてくれている場面です.発表の場面では,学部生だと特に背景知識が足りない等で先生のご指摘が直ぐに理解できないことがありますが,こうしてフォローを入れてくれます.

 

また,中間発表に備えて,学生だけでリハーサルも行いました.本番同様に時間を測り,一度最後まで聞いた後コメントや質問をぶつける本番同様な形式です.本番と違ってコメント時間には制限がないため,B4の全員が終えるのに6時までかかりました.これによりスライドの不備や解析の不足などが指摘され,本番までに修正する作業を始めました.

 

 水曜日では,発表準備でいろいろと煮詰まってきていることもあってか,伊藤先生からバームクーヘンを頂きました.

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 息抜きに食べようとしている場面です.後ろでは,発表がまとめて切れず,1人小島先生に少し見ていただいています.

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 かぶりついているところです.コンビニで売っているようなものと違ってフォンダンがかかっていて,とてもおいしかったです.

月・火・水と3日間一生懸命中間発表の準備にラストスパートとして注力していただけに,皆疲れていましたが,これで回復して,金曜日まで頑張ることができたと思います.

 

 木曜日では,火曜日に指摘された点を修正し終えたB4が出てきて,彼らだけで発表の練習を行っていました.この時点ではまだ修正が終わっていないB4も多くて,M1もそういった人たちのサポートで手が離せない状態でした.

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金曜日でもまだ修正は続いていて,修正に集中するあまり取っている講義に遅れそうになるB4もいました.

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それでも,皆が一通り発表を形にした状態までこぎつけることはできたと思います.

 

なお,月曜日の写真でマスクをしている人がいたように,現在研究室では体調を崩し気味の人が多いです.ちょっと頑張りすぎたせいかもしれませんが,気温が一気に下がってきていることもあるので,体調管理には気を付けてほしいと思います.

(N.Y)