稀少疾患シンポジウム

 9/9(土)に第三回稀少疾患シンポジウムが開催されました。62名の方々にご参加頂き、稀少疾患に関する情報共有や議論が行われました。立命館グローバル・イノベーション研究機構の内川治先生、京都大学院医学研究科の堀部智久先生からのご講演、教員や学生によるポスター発表、懇親会が行われました。

 

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 まず、講演についてです。内川先生からは、"自然な眠りを誘う世界初の睡眠薬ロゼレムはどうやって生まれたか?~舞台裏で繰り広げられた創薬のドラマ~"という表題で発表して頂きました。ロゼレムは、身体に優しく、自然な眠りを誘導するという点から従来の睡眠薬とは大きく異なる革新的な睡眠薬です。ロゼレム開発までに繰り広げられたドラマを熱く語って頂きました。

 堀部先生からは、"一細胞レベルでの発光イメージング手法およびその応用可能性"という表題で発表して頂きました。発光イメージングのなかでも細胞へのダメージが少なく、長時間の観察が可能な生物発光についての話でした。生物発光をリアルタイムモニタリングという新たな技術について詳しく知ることが出来ました。

 

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 次に、ポスター発表についてです。本研究室からも4名の学生がポスター発表を行いました。稀少疾患という共通のテーマを研究している人と議論が出来る貴重な機会でした。それぞれの研究室が得意とする異なる手法による様々な研究を見ることが出来ました。学部生、院生を含む学生の参加も多かったので、学生同士でも活発な議論が行われていました。

 

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 最後に懇親会についてです。恒例となったセカンドハウスで行われました。宴会部長である伊藤先生の話から始まった懇親会は、とても盛り上がりました。普段はあまり交流のない他の研究室の先生や学生と交流できる貴重な機会でした。酔っ払ってきた先生からはいろいろ裏話も聞けました。

 

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 今回で稀少疾患シンポジウムの開催も3回目となりました。稀少疾患シンポジウムは、私大戦略的研究基盤形成支援事業 稀少疾患・難病疾患の原因研究と治療法の開発に向けた基盤研究というプロジェクトによって開催されました。今年度からホームページが開設されました。興味のある方は、下にURL貼っておくので見て下さい。(O.Y)

 
ritsumei-rarediseases.net

忙しい1週間

今週は,4回生たちにとっては忙しい1週間だったと思います.本研究室では,夏季休暇直前に前期の総まとめのゼミを行うのが通例なのですが,ゼミ当日に台風が直撃したことで延期となっていました.そのため,今週の頭から,伊藤先生と小島先生のお二人に,4回生が各自で前期の研究活動について発表していました.

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ただ,就活に追われて実質二ヶ月も研究してない4回生も多く,先生方の質問に対応できなくてM1が出て行って対応することもあり,慣れるにはもう少し時間がかかりそうです.かくいうM1も人のことを言えるほどではないので,もっと精進しなければいけないです.

また,火曜日ということで西川先生がいらっしゃいました.小島先生がご自身の研究についてお話してくださったのですが,基本的な話から小島先生の研究についてお話を聞く機会は珍しく,M1以上に4回生にとって良い機会だったのではないかと思います.西川先生からも我々にとっても参考になりそうなコメントを頂けました.

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ちなみに大学は夏季休暇期間でお弁当屋さんが来ない期間だったので,我々学生が大学のコンビニに伊藤先生と西川先生のお二方のお昼も各自のお昼に加えて買いに行く,という割りと珍しいイベントもありました.

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また,先週はM1とM2が韓国の済州島に学会発表に行っていたので,お土産を買ってきてもらえました.

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韓国のりは梱包毎に当たりはずれがあるもののおいしかったです.もう一つ,後輩用にM1が買ってきた唐辛子はものすごく辛く,後輩から分けてもらって食べてみたら悶絶しました.辛すぎて味はよく分かりませんでしたが,辛さに強いM2曰く味はおいしいらしいです.辛さに弱い人だと一本の半分ほどでも咳き込んでしばらく何も食べれないくらい口の中が酷いことになりますが,韓国だと日常的にポリポリかじられているらしいです.面白い体験を出来ました.

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ちなみにその隣ではホットプレートを引っ張り出して冷凍の餃子を中々美味しそうに調理していたのですが,口の中が辛すぎてこの時は美味しそうと思う余裕もなかったです.

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また,7日には大学院入試が行われました.

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午前中は通常の問題を解く形式の試験で,午後からは教授方との面接があります.

本研究室から1人が受験したのですが,面接はスーツを着るので,昼頃に着替えに来ました.

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本人は緊張と不慣れなこともあってかネクタイがうまく結べず,別の4回生に頼んで結んでもらう羽目になっていましたが,逆に緊張が解けたのか面接自体は大きな失敗はせずにすんだようです.

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面接が終わったあとは,せっかく結んでもらったネクタイもずらしてしまうほど疲れていました.

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ともあれ,無事に進学して来年度の研究室を引っ張って行ってくれたらと思います.

 

土曜日には稀少疾患シンポジウムが開催されました.

これの詳細については,来週のブログで書かれると思います.(N,Y)

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教育と生命科学シンポジウム

 先週の日曜日、教育と生命科学シンポジウムが開催されました。中学、高校、大学の教育関係者だけではなく一般の方まで約50名にご参加いただきました。生命科学を学ぶには、高校までは別の分野として学ぶ生物、化学、物理の全ての知識が必要です。そこで重要になるのが、それぞれの科目のつながりと中学から大学までの教育のつながりです。理科教育の中でも特に生命科学分野に関する教育について、教育関係者が情報交換を行うことを目的に実施されました。

 

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(シンポジウム当日の様子)

生命情報学・中高生体験講座

 先週の日曜日、生命情報学・中高生体験が開催されました。約30人の中学生と高校生にご参加いただきました。生命情報学とは、生命科学と情報学が融合した新たな学問分野です。これまでの生物の実験というアプローチに加えて、その実験データをコンピューターで解析することにより生命の仕組みを解明しようとします。今回の体験講座では生命情報学という新しい学問分野に触れてもらい、興味をもっていただくために実施されました。

 

 一つ目のテーマは、"植物からゲノムをとってみよう"です。普段食べているバナナからゲノムを抽出することで、体感的にゲノムを理解することが出来ます。二つ目のテーマは、"生命の設計図ゲノムを見てみよう"です。ゲノムの基本となるDNA配列を3Dグラフィックスで立体的に操作・観察することで、視覚的にゲノムを理解することが出来ます。

 

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(バナナからゲノムを抽出してもらう体験)

 

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(3DグラフィックスでDNAを操作・観察する体験)

夏休みが始まりました

 8月になり大学は夏休みに入りました。暑い日が続いていますが、みんな研究室に来て研究しています。もうすぐお盆なのでそれまでは頑張りたいと思います。夏休みは長いので休む時は休んで、研究室に来たら集中して研究に取り組みたいと思います。

 

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 先週の日曜日には、”中高生体験講座”と”教育と生命科学シンポジウム”が開催されました。体験講座では、バナナからDNAを抽出して、DNA・タンパク質の立体構造をコンピュータで見ました。シンポジウムでは、中学、高校、大学のそれぞれの先生が講演をして下さいました。

 

 まず、午前に開催された体験講座についてです。多くの中高生が参加してくれました。学校単位で募集をして、先生が引率して多くの学生が参加してくれた中学校や高校もありました。

 

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 DNAをコンピュータで見る体験では、データベースから取ってきたタンパク質の立体構造やDNAの立体構造を見ました。大学の授業で行われる内容に近かったので、みんな苦労していましたが、授業補助の学生が手伝ってなんとか出来ていました。

 

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 バナナからDNAを抽出する実験では、みんな先生の説明をしっかり聞いて取り組んでくれたので、うまくDNAを抽出出来ていました。実験が成功して喜んでくれたので、よかったです。

 

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 次に、午後から開催された教育と生命科学シンポジウムについてです。中学、高校、大学のそれぞれの先生が別の視点からの話をしてくれたので、中学から大学での教育のつながりがよく分かりました。生命科学を研究するには、生物、化学、物理を全て学ぶ必要があります。中学、高校、大学までの全ての教育がつながっている必要を感じました。また、生命科学のなかでも、バイオインフォマティックスが世間ではあまり認知されておらず、広報活動の重要性があると思いました。

 

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 今週末には、立命館大学オープンキャンパスがあります。今回の体験講座での経験を生かして、よりわかりやすく研究室のことを説明できるようにしたいです。来週は、前期のまとめゼミや飲み会などイベントが盛りだくさんです。

(O.Y)

テスト期間

今週はテスト期間ということもあってやや研究室が広く感じました.

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テストを受ける4回生たちは研究室には来ていましたが,テスト勉強をしていました.

f:id:jyouhou-seibutugaku:20170728100303j:plain夕方位になると普段は研究の進み具合などを話したりするのですが,この期間はテストの手応えの話になります.自信がないのかちょっぴり不安な発言をする人もいますが,頑張ってほしいです.

 

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また,テスト期間なだけに月曜ゼミは免除になっているのですが,情報生物学討論会は行われました.

 

なお,以前の研究室では来客用スリッパが段ボールの中に重ねておかれていたのですが,ラックを購入してその上に置くことになりました.

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組み立てるときに誰も説明書をよく読まずに組み立て始めたので,最初は最終的な組み立て時に失敗するような組み方をしていたりとちょっぴり問題が出ていました.

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少し歪んでいたのではめ直しています.

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もちろん最終的にはこのように組み立てられました.

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こんな風にスリッパが置かれています.

 

なおテスト期間とはいっても,ふつうに研究している4回生もいます.

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普段より頻度は下がっても,こうして4回生の質問に対応していました.

 またテスト期間でテストのない学生は学校に来ない事もあり学食のメニューが減ったり,来なくなる弁当屋があったりと少しお昼のメニューの選択肢が狭まっています.

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金曜のお昼です.全員同じ弁当屋の弁当を買ってきてます.

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アクセントとして,駅前の西友でリンゴを買ってきて食べてます.

 

 

最後に,今度の9月には先週旭川に行ってきたM1とM2が,韓国の済州島で行われるGlyco24に参加します.後1ヶ月ほどしかないので,スケジュール的に大変ですが頑張って欲しいと思います.ちなみにこのポスターは発表しに行くM1による手作りです.

f:id:jyouhou-seibutugaku:20170728114311j:plain(N.Y)

 

糖質学会

7月19~21日に日本糖質学会が開催されました。

 

夏の北海道は爽やかでとても過ごしやすい陽気でした。

 

助教の先生が口頭発表、M2とM1の2人がポスター発表を行いました。

 

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小島先生が発表内で私たちのポスターの宣伝をしてくださったこともあり、

 

ポスター発表にもたくさんの人があつまり、多くの意見を頂くことが出来ました。

 

私自身糖鎖の学会に行くのは初めてで、

 

興味深い発表がいくつもあり

 

様々な生命現象に糖鎖が関わっていることを

 

改めて痛感しました。

 

 

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北海道はうまいものの宝庫です。

 

もちろん下調べも万全。

 

学会終わりの旭川ラーメン

 

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海鮮丼で我々も糖質を補給して

 

学会発表を終えました。

 

とても満足感のある学会でした。

 

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新千歳から関西空港へ帰ります。

 

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過ごしやすい北海道から一転

 

関西はやはり暑いです。

 

体調管理をしっかりして

 

学会で得たことを今後の研究に

 

役立てていこうと思います。

(N.T)