もうすぐ夏休みです

 夏休みです。学生たちはその前にテストがありますが・・・頑張れ!

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私の目下の悩みは、息子の夏休みの昼ごはん作りです。どうしよう・・・まあ、何とかなります。昨日息子が小学校の図書館で「いのちのひみつ」という本を借りてきました。私が家に帰って研究室の様子を話すことで、息子なりに興味を持ってくれて本当にうれしく思いました。「人の体の中はどうなっているのだろう?何で手は動くの?細胞って?DNAって?塩基って?」少しづつ興味を持って、楽しんでいる姿を見ると勉強をやらされるのではなく興味のあることの疑問を解いていくには、他分野の多くの知識や読解力、語学力いろいろなことが必要になってくるわけですから、自分の疑問を解いていくために、楽しんで勉強をしていってくれればいいなと思いました。

 とはいうものの学生時代に勉強を少々サボっていた私はほんの少しの英文を訳すのにも時間がかかり嫌だーとなっているので、息子に偉そうなことは言えません。心の中では、こうならないように勉強しいやと思っています。息子に「ママは勉強頑張った?」と聞かれた時は「まあまあ・・・」と答えることにしています。

 

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  「考える頭を作ること。楽しむこと」これは私が伊藤先生よく言われていることなのですが、まさしくそれを実行しているなと思う出来事がありました。 

 ある就職試験の集団面接で「割り箸20本と輪ゴム(数制限なし)を使用して5人1組、3分間で自立したタワーを作成してください」というものがあったそうです。面接では苦戦するチームも多かったそうですが、彼は何と昼休憩に1人でさらっとやってのけたのです。すごい!!まさしく考える頭と楽しむ気持ち。

 いくつになっても忘れたくないものです!!!

 

 

線虫のえさ作り

 今週のWet班はえさ作りと線虫育てにてんやわんやの1週間でした。

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情報生物学研究室では、線虫を使って実験を行っています。先月までは実験も含め先生や先輩方にいろいろなことを教わり、練習をしてきたわけですが・・・

 今月からはそれぞれが実験に使う線虫を育て、自分が見たい発生段階の試料を回収する作業が本格的に始まりました。これが思っていたよりも難しい。人間も成長に個人差があるように、なかなか計算通りに成長してくれなかったり、数が増えなかったり。しかし、どうすればいいのか、どう進めればいいのか、皆の力をたくさん借りながらいろいろなことを考えることはとても楽しい日々でもあります。

 私は小学生の息子がいるごくごく普通の主婦なのですが、今まで40年近く全く知らなかった新しい世界にいることが、とても不思議でとてもありがたく思っています。これから将来を考えようとしている日本の若い人たちが1人でも多くこの世界に興味を持ってくれて、私が思ったような楽しい!を実感してくれればいいなと思います。

 この研究室にきて私はいつも伊藤先生や小島先生、学生の皆さんに助けていただいています。えさ作りや、試薬作り、実験器具の洗い物(えさ作り3日目には5Lフラスコ6個を含め大量の洗い物が)などなど私の当番の時でもWet班の皆はそれぞれやらなければいけないことはたくさんあるはずなのに、嫌な顔1つせせずに手伝ってくれて、フォローしてくれます。私もできることは少ないけれど、少しは皆の役に立てるようにと思いながら日々過ごしています。

 さて、線虫が育っているか見てきます。

 

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おたふく風邪から得たもの

 水曜日、朝起きると子供の顔がまん丸に!そうです!!明らかにおたふく風邪でした。今は小学3年生なので、だいぶ顔もすっきりしてきましたが、小さなころのぷっくりほっぺたを思い出して、何かかわいいと思ってしまいました。息子に伝えるとまんざらでも無い様子です。とは言え朝から病院に行き、母にきてもらい・・・

研究室の皆さんには何かとご迷惑をお掛けすることになるわけでして。

 朝、研究室の連絡メールをしましたところ、伊藤先生には「来なくてよろしい」と暖かいお言葉をいただき、とても気持ちが軽くなりました。

 私も含めWet班(実験班)は今、自分たちが研究するテーマの線虫(C.elegans)をいくつかの方法で培養したり、保存したりする時期です。そんな中、私のおたふく風邪騒動メールを読んだ学生が、今日やっておくことはありますか?と聞いてくれました。みんな自分のことだけも大変なのに本当にありがたいことだと思いました。

 またこの日は1回生の研究室見学があったのですが、広報用にと写真をとっておいてくれる人もいました。

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 勿論、ど素人の私は日々、いろいろな意味で皆さんに助けてもらっているのですが、この日は特に研究室の皆さんのやさしさを感じることができる幸せな1日となりました。そして私自身も1つずつできることを増やして、誰かに何かがあった時には、お手伝いできるようにしていかなければと改めて思いました。もちろんできる限り自分でできることは自分でしていきたいとは思います。

 今日までの3日間、ほっぺたぷっくりの息子はというと・・・元気が有り余っています。父と母が交代で見てくれているのですが、元気すぎてびっくりしています。

 伊藤先生も何かあったらすぐ帰っていいからと言ってくださいます。

 

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息子も、研究室の息子たち(学生)も、線虫も、アボガドも、いろいろあるけどみんながんばって育つんだよ!と思う今日この頃です。

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 私はできる限り自分のことは自分でする。などという小学生の息子に笑われそうな目標を立ててしまう1週間となりました。

 日々、計画を立て目標に向かって少しでも近づけるように、来週も頑張ります!

 

 

研究室見学の日

 今日は朝からいろいろと人やら物やらの出入りが激しい一日です。

今朝はいつもより遅めに出勤したのですが、研究室に着くと研究室の前にも廊下にもたくさん人がいてびっくりしました。今日は1回生が「基礎演習」の授業の一環で、研究室見学にきていました。

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 研究室の隣にあるいつも昼食を食べている部屋・・・そうです。あの部屋はちゃんと講義や発表練習もできる部屋なのです。というわけで、伊藤先生が1回生に研究内容を講義していました。ちょうど私の先行研究の内容だったので、私も聞かせてもらいました。卒論を読んだりパワーポイントを見たりして、何となく先行研究の内容がわかってきて、人生初のアブストを書いてみた(そのせいでブログは書き忘れましたが。すみません。)今日この頃。伊藤先生の講義を聞いて「そうそう!言ってることがわかるー!!」と密かに自分に感動していたのです。半年前の私には想像すらできなかったことなので、まだまだ入り口だと言えども、うれしかったです。小島先生は研究室で飼っている線虫(C.elegans)の紹介をされていました。研究室にきてくれた学生の皆さん、線虫は美しかったでしょうか?

 研究室で働かせてもらうことになって、広報の他にも実験にも携わるようになって、チャレンジすることが増えれば増えるほど失敗もあるし、悔しいこともあります。これからもいろいろなことがあると思いますが、そんな時もどんな状況も最終的には楽しめる、そんな強さを持てればと思います。先生たちや学生たちには「頼むから、これ以上強くならないで」と言われそうですが・・・。ここで先生や学生たちと共に私も少しずつ成長していかないとなと思う、そんな1日でした。

 

人の出入りはこのような感じでした。そして物ですが・・・「次世代シーケンサー

についてはまた後日。決して私の知識が足りなくて説明できないわけではありません。と言いたいところですが・・・とにかく後日。すごい機械なんです。

 

 

 

 

 

 

研究室でのとある日の私の日常

 先週はアブスト(要旨)を書いてみるという課題に熱中していたらブログを書くのを忘れていた私です。先生にも学生にもFacebookもブログも食べ物の話率が高い・・・と言われたので今日はまじめに実験の話を書いてみようかと思います。(ちなみに私の生きがいは美味しい物を食べることと美味しいお酒を飲むことです)

 

 今日は朝から「LC-MSプロテオミクス用試料の調製」の脱塩をしています。

「LC-MSプロテオミクス用試料の調製」は3日から4日ぐらいかかる実験です。

1日目 タンパク質の抽出・精製・定量・還元・アルキル化・トリプシン化

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 -80℃の冷蔵庫から取り出した仮死状態の線虫(Caenohabditis elegans)を氷の上でゆっくり溶かします。砕いたり、薬品を入れたりしながらタンパク質を取り出してどれくらい入っているかを機械で測ったり、計算したりします。その後また薬品を加えて1時間ほど60℃のお風呂に入り、またまた薬品を加えたら一晩37度のお風呂につかります。

 

2日目 陽イオン交換カラムによる精製

 

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 部品を組み立てて、精製をします。そうです!私はここであの大失敗を起こしたのです。(誰も知らないと思いますが・・・)。大切なサンプルを廃液入れに捨ててしまいました。あれから数回、練習をして少しはスムーズにできるようになりました。

 

3日目 脱塩

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読んで字のごとく塩を取るんですが・・・今日は詰め具合とかいい感じだったのに失敗しました。何でだろう。塩が残ると測定する機械に入れられないんです。研究室の学生たちと色々と考えて、またがんばります。この失敗と言うのが、思ったよりショックを受けるわけですが・・・しかし、実験ノートを見直して頑張るしかありません。

 

そのほかFacebookやInstaやブログを書いたり(実は広報活動は私の本職です!)慣れない勉強をしてみたり、研究室での毎日はとても楽しいです。でも・・・やはり昼ごはんはとてもとても楽しいです。そろそろ夜ごはんのことを考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研究室と食事

 情報生物学研究室には食事をするために必要なものが一通りそろっています。

冷蔵庫、電子レンジ、ポット、この辺まではなんとなくわかるのですが・・・

鉄板やたこ焼き器、ポップコーンマシーン、流しそうめん・・・などもそろっています。

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 お好み焼きとポップコーンは食べたので、次は流しソーメンがしたいです。そうです!結構楽しんでしまっています。

 

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 メロンを食べたり、きゃべつを食べたり、辛いラーメンをまとめ買いしたり。

私はランチストリートで揚げ物ばかり買っていますが・・・

 

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 時には伊藤先生からの差し入れもあります。             

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 研究をすることは確かに楽しいことばかりではないかもしれません。1人では解決できなかったり、失敗したりいろいろなことがあります。しかし、それは社会に出て働き出せば当たり前のように私たちの周りで起こりうることです。同じ釜のご飯では、ありませんが誰かと食事をしながら研究こと、日常のことを話す時間を楽しめる自分を作っておくことはとても大切なことだと思いますし、どのような仕事をするにしても必要な能力の一つではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

    

 

     

 

 

 

 

 

 

今日の研究室

 伊藤研のコアタイムは10時から。なのに今日はやけに早く研究室にきた学生が1人。

どうしたのかたずねると電車に乗ってから、1限目が休講だったことに気付いたと・・・まあそんなこともあるよなと言いながら1日がはじまりました。

 研究して授業にでて就職活動して、学生はえらいなあと思いながら日々過ごしています。私も仕事しながら家事もしているからえらい(当たり前だと言われそうですが)

ことにしておきます。

 

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 午前中、ドライ班は皆で勉強会。1人で考えていては煮詰まってしまうことも、誰かに見てもらったり、話したりすることで解決していくことがたくさんあるのだなと思います。研究室にいて思うことは、勉強も研究も1人でしなければいけない部分ももちろんたくさんあるけれど、皆で考えることで教える側も教えられる側も何かしらのメリットはあるのだなと思います。

それは日常生活でも言えることではないでしょうか?自分の考えだけにとらわれるのではなく、いろいろな考えを持った人と話し、考えることでいろいろな決断を、よりよい方向に向かわせてくれることがあると思います。研究室という小さな組織の中で、彼らは研究はもちろん、人と向き合うために必要な能力を、知らず知らずのうちに楽しみながらも身に付けていっているように思います。

 頭の中ではわかっているつもりのことも、誰かにわかりやすく説明しようとするととてもむずかしいものです。一生懸命頑張りながらも、どこか楽しそうな彼らを見ているとうまく行くといいなと本当に応援したくなります。そして、私も前に進まなければと思います。

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 普段は研究室で昼食を食べるのがほとんどなのですが、今日は違うところで昼食を食べていました。帰ってくると、人がいない。たまーにこういう時があります。

 朝の賑やかさと打って変わってすごく静かなのでギャップに驚いてしまいます。

授業に出たり、就職活動に行っていたりのタイミングが全て合うとこういうことになります。

 

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そして今はこんな感じです。

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私も広報活動は勿論、実験も頑張らないといけないので、頑張って素人(私自身)にもわかりやすいプロトコル作りに励むことにします。