4月・5月お誕生日会

 今週は研究室の4月・5月の人のお誕生日会がありました。

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 私(自称永遠の25歳)も5月生まれなので皆さんに祝っていただきました。

普段はケーキを食べることはほとんどないけれど、日々一緒に過ごしている人たちに祝っていただいたことはとてもうれしく、とてもおいしくいただけました。

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やや切れにくい包丁で一生懸命ケーキを切ってくれたり、紙コップに名前を書いてくれたり、何事も積極的にこなしているかれらを見ているとこちらが元気をもらいます。

なぜか・・・誕生日会をする部屋ではないところで、ろうそくの火をつけてしまい、そーっと運んでいる姿はおもしろかったですが・・・

 

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 こうしたアットホームな雰囲気の中で、時には大変なこともある研究をみんなで頑張ることができればいいなと思います。いつも伊藤先生がおっしゃられているように、大変なことも楽しむことができる、そんな毎日を送ることができればと思います。

 

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 そして、学生たちに誕生日プレゼントをいただきました。息子にもらった誕生日の手紙と同じぐらいうれしかったです。小島先生にはボールペン、私にはビールです。プレゼントに学生たちが持っているイメージが現れていておもしろいです。そして、このブログを書いている現在、ビールは全部飲んでしまいました。記念に残しておこうとも思ったのですが、飲みたい誘惑に負けました。

失敗するということ

 

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 先日、私、実験を失敗(ただのボンミスです)しまして・・・

この年になると、落ち込むことがあってもたいがいのことは一晩寝ればケロッとしているものなのですが、久しぶりに寝て起きても落ち込んでいました。

 そんな時、伊藤先生に声をかけていただき、いろいろなお話をさせていただきました。伊藤先生のこれまでの研究生活についてや、考え、失敗した時にはどうするべきかなど、次につながるたくさんのお話をしてくださいました。

 どんなに偉い人も、悩み、考えるからこそ今があるのであって、何かミスをした時に、ただ落ち込むだけでなく次に繋がることを考えなければならないのだと思いました。

 実験器具一つにしても、昔は既製品を買うことができなかったので、自分で工夫をして、作っていたそうです。そして、研究とは関係ありませんが・・・車も自分で直すそうです。先日他の研究室の先生方との交流会があったのですが、その先生も自分で直すとおっしゃられていて、しかも二人とも楽しいと!たまーに(ほんとにたまに)車をぶつける私としてはうらやましい限りです。しかも楽しいとは。研究をするにあたり大切なことの一つが自分の頭で考え行動できることなのだと思い、また先生方は研究以外のことでもそれを実行されているのだと思い、私もボーっとしてないで考えながら行動しなければと思いました。

 伊藤先生だけでなく、小島先生にも失敗しながら進めばいいといっていただいて本当に救われました。

 研究室の学生たちも今後のことについて相談に乗ってくれたり、実験をやり直すにあたり、「どこかわからないところはありませんか?」と聞いてくれたり、間違えないように見ながら指導してくれたり、なぜ今この行程を行わなければいけないかを丁寧に説明してくれたり、できるだけ早く自分のことは自分でできるようにならないとと思いました。

 このような環境の中で仕事をさせていただけていることに本当に感謝します。

 社会にでて仕事をするにあったて思うことは、1人でできることはしれています。やはり周りとのコミュニケーションが大切になってきます。今回に関してはコミュニケーションというより、一方的に研究室の皆さんに支えていただきましたが。私もこの研究室で自分のできること、やるべきことを改めてしっかりと考えなければいけないなと思っています。

 学生たちにとって研究室での時間はこれまでの大学生活とは異なる学生と社会の間のようなところになると思います。ここで学ぶ1年から3年は彼らが社会にでていくにあたってとても貴重な時間だと思います。

高校生の研究室見学

 先日高校生が研究室見学にきました。

  ・伊藤先生の講義

  ・線虫を実際に見てみる

という2つの内容で行われました。せっかく研究室で伊藤先生が講義をするのだし、私も聞いてみたいなと思っていると、先生のほうから聞いてみるか?と声を掛けてくださったので、私も聞かせていただくことにしました。テーマは「ヒトゲノムから若者へのメッセージ」です。もちろん、私は若者ではありませんが・・・

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 私たちの体の中には生命活動を維持するためにとても精密な「設計図」が存在します。現在はこの設計図の解読が終了し、人の遺伝子の数は約3万個であると言われています。設計図の解読は終了しましたが、その設計図を生命活動の維持のためにどのように使用されているのかという部分に関しては、まだまだわからないことがたくさんあます。

 例えば家を建てるとき、おおもとの設計図からお客様のニーズに合わせて壁紙をかえてみたり、トイレの位置を変えてみたり。するとそれはもとは同じプランからできたものですが、できあがりは違うものになります。

 このように人の体の中でも1つの設計図から複数の生命活動の維持に必要なものが作られるため設計図が解明できたからといって、すべての謎が解けるということではないのです。

 人の体の仕組みはまだまだわからないことがたくさんあります。わからないことがたくさんあるということは、発見できることもたくさんあるということです。自分自身の体の仕組みを知ることはとても楽しいことです。

 また体の仕組みを知ると言うことは、うまく機能していない部分がなぜ機能していないかということを知ることでもあります。その謎を解くことによって、多くの病気の解明にも繋がります。原因が解かれば対策を立てることもできます。

 情報生物学研究室では線虫という虫を使って実験を行っています。線虫はその形態や複雑度が全く異なるにもかかわらず遺伝子が人に似ていると言われています。

 

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 また人の体の仕組みを知るということは膨大な量のデータの解析が必要となります。そこで必要不可欠になってくるものが計算機(パソコン)になってきます。

 情報生物学研究室では実験と計算機を使った解析の両面から研究を行っています。1人でも多くの人がこの分野に関心を持ち、疑問を解くことに楽しみを持ってくれれば幸いだと思います。

 

 

  

大学生活と人とのつながり

 今日からゴールデンウィークがはじまりました。2日間の雨の後、やんでくれたのはうれしいのですが、風が強く少し肌寒く感じます。私は今日も一日線虫のお世話をしつつ、息子のお世話をしつつ、新しいことを学んで行きたいと思います。

 

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 情報生物学研究室の前にある白板には、いつも何かしらの質問が書いてあって、何だか楽しいです。何も考えない一日よりも、何かを考える一日の方が楽しいなと思わせてくれるこの白板を毎日ほほえましく思いながら見ています。

 廊下の窓からは植えて間もない桜の木が見えるのですが、この木が大きくなるころには私も少しは成長してるのだろうか・・・

 

 

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 今週は1回生が「生命情報学基礎演習」の授業の一環で、研究室に来ていました。3回生になって研究室を選ぶ際のことなど、実際に研究室にいる人に直接聞く機会があることはとてもいいことだと思いました。1回生の質問に答えたり、研究の進め方を説明したり。

 情報生物学研究室では研究室に配属されてから、ドライ(パソコンによるシュミレーションにより研究を研究を進めていく)か、ウエット(実際に実験をする)かを自分で選択ことができます。生物の仕組みはとても複雑なもので、この二つを組み合わせることでよりスピーディに研究が進むとされています。研究室の学生たちはそれぞれの利点や難点、なぜそちらを選んだかなど、わかりやすく1回生に説明していました。その説明を聞いていると、やはり大学院生は学会に行ったり、他大学との合同発表会を行ったりしているので、説明がとても上手で的確だなと思いました。研究室で学ぶことは研究だけでなく、ディスカッション能力や、コミュニケーション能力といった就職活動や社会に出てからとても重要なことがたくさん学べます。

 伊藤先生は研究は勿論、社会に出てから通用する人材を育てることにも大変力を入れてくださっている先生です。理系の大学を目指す高校生や、親御さんたちにも、研究室の魅力が伝わり、興味を持ってもらえたらいいなと思います。

 昨日は卒業した先輩が出張で滋賀県に来ていたそうで、研究室に立ち寄ってくれました。実際に就職して働いてる身近な先輩に話を聞く機会を持つことで、学生たちも具体的な自身の将来像が見えてくる1つのきっかけになるのかなと思いました。

 こうした1つ1つの人との繋がりは現在の自分が学ぶことはもちろん、未来の自分にとってもとても大切なことだと思います。私自身も人との繋がりで仕事と家庭を両立させることができ、楽しい毎日を送らせていただいています。

さて、今日も1日真剣に取り組みつつ、楽しみます。

教えてもらったことを自分でやってみること

 先週教えてもらった実験を昨日1人でする機会があったのですが・・・

実験ノートを書き、できるつもりになっていたことの中にもいくつかの疑問が出てきたり、焦ったり。なれれば1時間もかからないようなことに、2時間半もかかってようやく出来上がりました。試薬を少し作っただけなのですが、ものすごく手間のかかる料理を完成させた時と同じくらい、研究室の片隅で1人、感動していました。これからは小学生の息子が何か新しいことができた時は、息子がびっくりするぐらい誉めてあげようと思いました。実験そのものや学ぶ内容は難しくて、まだまだするべきことはたくさんありますが、その過程で気付かされることはたくさんあります。

 

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 情報生物学研究室では、先生や先輩に何かを学ぶときただやり方を説明するだけでなく、なぜそういなければいけないかを教えてくれます。

 私の場合なぜの理由が難しすぎて頭に?が飛ぶこともしばしばですが・・・いくつになっても新しいことを知るということは楽しいものです。

 今度は線虫のベッド作りに一人で初挑戦してみようかと思います。情報生物学研究室では実験に線虫という虫を使っていて、プレートにやわらかいベッド(培地)を作り、えさをまき、育てています。

 

   

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 左がベッド(培地)を作った状態で、右には実はえさをまいて育った線虫がたくさんいます。わかりにくいですが・・・

情報生物学研究室

 研究室で働かせていただく前の私の研究室の印象の1つに、研究は個人プレイなのだろうなというものがありました。

 少し前から少しずつ、実験の方法や勉強の方法を先生や学生さんに教えてもらうようになって1人では何もできないのだなということ。伊藤先生を社長、小島先生を副社長とした一つの組織なのだと思いました。

 研究のことはもちろん、就職活動や日常生活について、一人で考えていては進まないことも、相談する相手がいれば少しずつでも進むことができるのだということ、(私の場合はゆっくりすぎてご迷惑をお掛けしていますが・・・)自分の思っていることを口に出して必要なときに意見を言えるようになること、それは社会に出て人間関係を円滑に進めて行くにあたり、とても大切なことだと思います。学生さんたちは研究室での生活の中でそのようなことを自然と学んでいるのだと思います。私はこの年になってそういうことを改めて学んでいるのですが・・・遅すぎることはないと自分に言い聞かせています。

 

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 情報生物学研究室はWet(実験)とDry(パソコンによる解析)の両面から線虫(Caenorhabditis elegans)という虫を使って研究を進めています。生物の仕組みはまだまだ解明できていないことがたくさんあり、研究するべきことは膨大にあります。理科の実験が楽しいと思える人も、パソコンが得意だという人も、何か新しいことを発見したいと思う人も、色々な人にとって色々な可能性のある分野であり、研究室です。母親としても息子がもし大学に行くのならば、社会人になる準備をさせてくれるような研究室はとても魅力的だと思います。

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 研究室には冷蔵庫や電子レンジ、その他もろもろ(びっくりするぐらいたくさん)の調理道具もそろっています。先生からの差し入れもあります。

 とりあえず、今日も1日動かない頭を必死に動かさないとと思います。

 

新学期が始まりました

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 3月末、春休みをいただき断捨離にいそしんでいました。ゴミ袋5袋分のごみがでてきました。あっという間に4月になり、新学期が始まりました。

 わかりにくい写真かもしれませんが、昨日の雨が降る前に学内でとった桜がとてもきれいでした。

 新4回生たちはテーマも決まり、いよいよ新しい年度が本格的に始まったという実感です。今年の伊藤研は院の2回生が2人、1回生が1人、留学生が1人、学部生が6人、伊藤先生と小島先生、そして私の13人ではじまりました。1年間、1人も欠けることなく、皆さんが研究しやすい環境づくりをしていければいいなと思います。と、言いながら、むしろ皆さんに教えてもらうばかりなので、ご迷惑をおかけしないようにしなければと思っています。

 今年はこのブログも実験のことなど、もう少し詳しく書きこめるように、私も少しずつ勉強して行きたいと思います。もちろんお昼休みの楽しい光景もお伝えできればいいなと思います。

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 学生さんたちの1年間の成長を見守り、記事にしつつ、私自身も成長できる1年になればと思っています。