シカゴ!!!!(4)

 今回のブログでもシカゴで行われた国際学会(26th Intelligent System for Molecular Biology)についてお話します。今回は初海外かつ初学会である私の主観を書かせていただきます。

 この26th Intelligent System for Molecular BiologyISMB)はInternational Society for Computational Biorogy(ISCB)という国際的な非営利団体が主催した学会です。このISCBは計算を用いて生命システムへの理解を深める事を使命として掲げている団体です。私達の所属している生命情報学コースの様々な研究室と理念が近いですね。というわけで、私達も参加する運びとなりました。

 

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 まずは参加するために飛行機で移動を行いました。初めに伊丹から成田に向かい、次に成田からシカゴのオヘア空港に向かいました。飛行機に乗る事が7年ぶりで内心興奮しており、気づいたらすぐにシカゴに着きました。嘘です。14時間程乗っていたので途中で飽きていました。その後電車等を駆使してホテルに向かいました。先輩は疲労のあまり魂が抜けていました。f:id:jyouhou-seibutugaku:20180731105237j:plain

 

 学会では様々な研究発表の公演がされており、ポスターが所狭しと掲示されていました。印象として、昨今話題の機械学習を用いた様々な解析ソフトの作成や生命現象に関わるデータベース作成の実例・更新といった内容が多く見られました。f:id:jyouhou-seibutugaku:20180731110115j:plain

 

 そしてついに、ポスター発表を行いました。初めての発表で非常に緊張していました。「世界的権威が来たらどうしよう」「内容が頭から飛んだらどうしよう」そんなことばかり考えていました。しかし、聴衆はやってきません。私はとある作戦を思いつきました。ギブアンドテイク作戦です。私と同じ様に暇を持て余した発表者に声をかけ、発表を聞き、その後私のポスターまできていただくというものです。ちょっとは分かる内容が良いなと考えて探し回った所、私の元同期や現後輩が行っているテーマが絡んでいるポスター発表を行っている美人さんを見つけました。「キャンユーテルミーユアリサーチ?」めちゃくちゃな英語で伺ったところ、快諾してくださりました。その方のポスターや説明は非常にわかりやすかったです。質疑も行い、いよいよ作戦決行です。「アイウォントショウマイリサーチフォーユー。アーユーオーケー?」私がまためちゃくちゃな英語で聞くと、彼女は笑顔で「OK!」と快諾してくれました。原稿を覚えただけのめちゃくちゃな発表をしてしまいましたが、彼女は「Very interesting! Your English is very good!」と言って下さりました。

 

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 学会期間はあっという間に過ぎ去り、帰りの飛行機では見逃した映画を鑑賞して帰国しました。

 

 私は今回の学会で2つの事を学びました。1つ目は様々なバイオインフォマティクスツールの仕組みや、2つ目は自分から声をかける積極性です。12月の頭には後輩たちも学会に参加するそうですので、今回学んだことを後輩たちに伝えられるように頑張ります。(S.K