油化学関連シンポジウム

 先週の土曜日、油化学関連シンポジウムが行われました。

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 4名の講師の方が講演をされたのですが、幅広い分野のお話を聞くことができてとても有意義な時間を過ごすことができました。

 我が研究室のボス、伊藤先生の講演を聴かせていただくことで、自分の研究室の研究内容を全体像として捕らえることができたのでよかったという思いと、自分が研究の1部に携わらせて頂いているという、感謝とわくわくした気持ちでいっぱいになりました。

 ド素人の私でも楽しめた4つの講義の内容

「油脂からの炭素水素燃料~ドロップインバイオ燃料~」

講師:山根 浩二氏(滋賀県立大学工学部)

 ドロップインバイオ燃料とは

  石油由来燃料と等価な機能を有し、かつ現状の石油インフラと完全な互換性をもつ液体炭化水素のこと

つまり、環境に優しい次世代のエネルギーってことだろう。(たぶん)国内の航空会社は様々な企業や国の機関と協力しながらバイオジェット燃料の開発、運用に取り組んでいるそうです。2020年の東京オリンピックパラリンピックではたくさんの国内外の人々がバイオジェット燃料で空を飛ぶ、旅客機に乗って、東京にやってくる!私が作ったからあげの廃油で飛行機が空を飛ぶ!!!かも

マイクロ波による有機反応~古典的加熱との比較~」

講師:岡田 豊氏(立命館大学生命科学部)

 マイクロ波とは

  電子レンジ等に用いられている電磁波。古典的加熱よりも目的物の収率(同一反応時間での)や選択性が向上する効果が報告されている。

つまり、従来の加熱方法よりも少ない熱量で済むことから、環境に優しく地球温暖化等の環境問題の解決につながるのだろう。(たぶん)多くの研究者が反応速度の向上や反応選択性、純度の向上のため日々研究を進めてくれていることが、我が家の電気代を下げてくれて、家計を助けてくれるんて!オール電化にしてよかった!!!

セントラルドグマではわからない、生体内における油(脂質)の機能」

講師:伊藤 將弘氏(立命館大学生命科学部)

セントラルドグマとは、

  遺伝情報は「DNA→(転写)→mRNA→(翻訳)→タンパク質」の順に伝達されるという、分子生物学の概念である。

2003年にヒトの全ゲノム配列の解読が終了し、まあまあいろいろなことが解決できると思ったら、セントラルドグマには含まれない代謝産物である糖鎖や糖質が従来解かっていた機能以外にも重要な機能を果たすことがわかってきた!しかし、これらにはまだ解明されていないことがたくさんある!!それらのナゾを解き明かすことは病気の解明など、私たちが生きていく上でとても重要なこととなってくる!!!

  

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 そんな夢を乗せて、伊藤研の次世代シーケンサー(超高い!)も動いています。私事ですが、私の分も入っていまして・・・昨晩から動いたことに感動し、(動き始めるところは残念ながら時間の都合上見ることができなかったのですが、研究室の学生から動き始めたよと連絡もらってうれしすぎた!)、朝行くと動いているのが嬉しすぎて、伊藤先生や学生さんたちと、動いてるね、進んでるねと大喜びし、まだまだやることはたくさんあるけど、みなさんの力を借りながら前に進めていることに感謝する毎日です。

現代社会における化粧行為の役割~脳血流を指標としたマッサージやスキンケアの有用性について」

講師:鳥居 宏右氏(株式会社ノエビア

 現代社会における化粧品の役割として、美と健康を通して人生の幸福度を高め外面的にも内面的にも理想の自分になろうとする役割だけではなく、積極性を上げ、安心感を与える、いわゆる「はげみ」や「いやし」との役割があることも一般的に認知されつつある!

つまり、フェイシャルマッサージに行くと心身ともにリラックスすることができ、その後の頑張りにも繋がることになるので、そのような時間を持つことはとても大切なこと!!(これは絶対!たぶんではなく、そうであってほしいという私の願望も含みます)研究結果としてデータが出ているのでは仕方がない!!!自信を持って家計から必要経費として、フェイシャルエステに行くこととしよう!!!

伊藤先生!講師の方が若いころは肌サイクルが28日だったものが、年齢と共に40日ぐらいの周期に落ちていきます。と言われた瞬間に嬉しそうにこっちを見て40日や!っていうのは・・・笑いになったので、よしとしますが。

 いかがでしたか?シンポジウムというと何か難しいもの(もちろん実際難しいこともたくさんありますが)、知らないことを知ることは、自分なりにすこしずつ理解していくことは、楽しいことだということが少しでも伝わればうれしく思います。

 

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最後は、今日1日お疲れ様でしたの乾杯です。

 

 

 

 

 

10月も中旬になり

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 10月も中旬になり、伊藤研では日々ピーマンを焼いています・・・ではなく、中間発表や学会発表など、いろいろな発表が近づくにつれいい意味で、緊張感が高まって来ています。

 

 

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 DRY班は日々パソコンに向かいながら、発表練習を行う日々。

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 Wet班は実験スケジュールを組み、実験に勤しむ日々を送っています。

 研究室ではプログラムを組んだり、実験をしたりと、個人で行うことも多々ありますが、1人で進めるのは難しいことなので、やはり研究室全体の信頼関係や、雰囲気はとても大切なものになってきます。相談しやすい雰囲気、話し合いが持ちやすい雰囲気を作ることは、研究の成功にも繋がっていくのだと思います。

 それは社会に出てからも同じことで、1人の力ではどうにもならないことでも、人間関係をきちんと築くことが、円滑に仕事を進めていく上で重要なことの1つとなってくるのではないかと思います。

 伊藤研での日々は社会に出た時に役立つ要素がたくさんあります。そのことに彼らが現時点で気付いているのか否かは個人差があるかもしれませんが、社会に出たときには必ず役に立つだろうとちょっと、いやだいぶ?前に大学を卒業した私は思うのでした。私の場合は卒論は週に1回、2コマぐらいだったので、社会に出る前にこのような機会を持てることはとても有意義な時間だと思います。

 私も手探り状態ながら、目標に向かってがんばらなければと思っています。勿論、先生方をはじめ、学生さんたちに助けてもらいながらですが・・・伊藤先生のおっしゃるしんどい中にも楽しい!と思う気持ちを忘れずに頑張りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

8月9月、お誕生日会&オープン研究室

 10月に入ってもまだまだ暑い日が続きます。先週の土曜日は息子の運動会で、息子はリレーのアンカーでした。当日まで、わざと親には黙っていたようで・・・結果はともかくとてもうれしかったです。という息子自慢はさておき

 

 伊藤研では2ヶ月に1度ゼミの時にお誕生会を行っています。4回生が中心となり、ケーキや飲み物の用意をしてくれます。

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 今回はわれらがボス、伊藤先生の誕生日も含まれていました。他3名、暑い時に産んでくれたお母さんに感謝してよ!!などと思ってしまう私なのでした。今回のゼミは夏休みの研究結果を報告するものだったので、みんな大変な中、用意してくれて本当に感謝します。

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 左の写真のように普段は個人個人で研究を進めているのですが、進捗報告や、学会発表の前には右の写真のように、お互いの発表内容の練習をするだけではなく、よりよい方向へ持っていくことができるように話し合いながら進めていきます。後期に入り、中間発表や、学会などそれぞれの目標に向かって、先生方に助けて頂きながら日々、進んでいく学生たちを見ていると、私も頑張らねばと思う毎日を過ごさせて頂いています。

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 今週は3回生向けのオープン研究室も開催されています。たくさんの3回生が見学にきてくれました。が・・・写真を撮り忘れていまして。1枚しか撮っていませんでした。

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 いつもは先輩方に教えてもらっている立場の4回生たちが、親身になって後輩たちの質問に答えています。

 オープン卒研!まだ伊藤研に来ていない人はぜひ一度足を運んでもらえればと思います!!!

 

 

 

 

 

  

アカボヤを用いた新規の構造解析の論文が受理されました

 今週から後期の授業がはじまりました。大学内にまた賑やかさや、ランチストリート(私はこれが大事です!)が戻ってきたそんな9月の最終週。情報生物学研究室でもとてもおめでたいことがありました。

 

我々の研究室では、糖や脂質に関連する代謝および生命の初期発生に着目して研究を行っております。今回、糖と脂質が結合した糖脂質について尾索類のアカボヤを用いた新規の構造解析の論文が受理されました。以下が、その大まかな内容です。

 

小樽の商店より購入したアカボヤ(Halocynthia aurantium)(図1)50個体を有機溶媒抽出にかけて脂質を抽出し、レシチンのような不要な脂質を分解除去し、いくつかのカラムクロマトグラフィーを組み合わせてセラミド型の脂質を分画しました。分画したセラミド型脂質に対して、質量分析機、ガスクロ分析、NMR分析などを駆使してその化学構造を決定し、今回、糖鎖末端にラムノースを有するグルクロン酸含有酸性糖脂質構造を新規構造(UGL-2)として発見しました(図2)。この研究を日本油化学会の国際誌であるJournal of oleo scienceに投稿し、このたび受理の知らせを受けました(図3)。

発見したUGL-2は、グルクロン酸が糖鎖の根元に存在し、そこに別の糖が伸長する構造であり、これまでに報告されている糖鎖末端にグルクロン酸が存在する糖脂質とは異なる特徴と言えるものです。また、UGL-2は糖鎖末端にラムノース(6-デオキシ-L-マンノース)が存在していました。ラムノースは植物の細胞壁の多糖および細菌の菌体外多糖として有名ですが、そのような単糖がアカボヤの酸性糖脂質を構成する糖として見られたことは興味深い知見です。アカボヤは尾索類といって発生の初期段階にのみ脊椎の前駆体である脊索を有する生物であり、その仲間にゲノム解読済みのカタユウレイボヤ(Ciona intestinalis)が存在します。ホヤ類は動物で唯一セルロース合成を行いますが、比較ゲノム解析の結果、その遺伝子は水平伝播で獲得したことが示されています。今回のアカボヤUGL-2ではラムノース転移酵素の働きで糖鎖構造が生成されていると考えられますが、そのラムノースの転移酵素も同様にして細菌から水平伝播した可能性が考えられました。

二枚貝から発見されたグルクロン酸含有糖脂質は貝の精子表面に存在することが示されており、ウニの精子の酸性糖脂質(ガングリオシド)は卵との結合に関与することが示されています。マウスの精子の酸性糖脂質(硫酸基含有グリセロ型脂質)は卵の透明帯の糖タンパク質に結合することが示されています。これらのことから、UGL-2も受精に関与することが考えられました。

セラミドにグルクロン酸が結合したセラミドグルクロニドは、マウスの結腸癌を抑制すること、経口投与するとその75%が結腸で分解されることが示されています。今回のUGL-2もグルクロン酸を持ったセラミド型脂質であることから、結腸癌に関する研究への応用が期待されます。

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図1.解析対象として用いたアカボヤ(Halocynthia aurantium

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図2.アカボヤから発見した新規の酸性糖脂質UGL-2の構造

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図3.論文がJournal of oleo sicence誌に受理されたことをしめす知らせ

 

年度末に向けて、情報生物学研究室がいいスタートを切れてうれしいです!!

2016年度 M1 テーマ紹介ポスターセッション 生命科学研究科 生命情報コース

 昨日、大学院1回生のポスター発表が行われました。

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 伊藤研からは2名の大学院1回生が発表しました。

O-GlcNAc修飾タンパク質データによるO-GlcNAc転移酵素アミノ酸配列特異性解析」

「mRNA expression pattern analysis of fust-1,theFET family homologous gene,using RT-qPCR and NGS in Caenohabditis elegans

 今回はポスターを印刷するところから同行してみました。

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 そこで・・・私は衝撃の事実を知ることになりました。紙の大きさに「A0」というのがあるということを。初めて知りました。これって、一般的には皆さん知っていることなんですよね?A3とかA4とかはA0を何回折ったかと言う意味だったらしく・・・1人で「そうだったのかー」と感心していました。学生たちは苦笑していましたが。研究室での毎日は知らなかったこと、初めてのことが盛りだくさんな毎日です。

 と、話は反れましたが。毎日頑張ったものがポスターという1つの形になっていくのを見ていると他人事ながら感動するものです。

 当日はたくさんの先生方や他の研究室の学生たちに臆することなく、説明している彼らを見ていると、ただただ尊敬するばかりです。

  

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 皆さん見て下さい。右側。英語なんです。発表をした彼ともう1人の学生に教えてもらいながら英語を訳してみようとすると・・・私の英語力のなさに大笑いされました。普通の日本人はこんなものではないのか?と思いながらついさっき聞いた単語の意味をまた聞いてなかなか前に進みません。まあ、笑いが提供できたからよし!とします。

 そして、学生に半ば呆れられながら英語の童話を読んで覚えてみればどうですか?と提案してもらいました。確かに子供向けの童話なら読みやすいし、ストーリーも知っているからニュアンスでもわかるし、なるほど、と感心しました。

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 そしてふと見てみると、伊藤先生が英語のポスターの前で普通に質問を・・・当たり前なのでしょうが、先生すごい!とせっかく尊敬しながらカメラを向けるとわざと、取りにくいようにするのです。せっかくすごい!と尊敬したのに。と、毎日がこんな調子の伊藤研ですがやることはやりつつ、毎日を楽しむことも忘れない、そんな毎日を送ることができればいいなと思います。

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 最後にもうひとつ、ポスター発表とは関係ないですが・・・パソコンの中身、はじめて見ました。パソコンって自分で修理できるんですね。

 

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稀少疾患セミナー&懇親会

  先日第2回稀少疾患セミナーが開催されました。

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 前半は二人の外部講師の方に来ていただき、とても興味深いお話を聞かせていただきました

 内容は「特発性腎性低尿酸血症と腎尿細管トランスポーター」

               安西尚彦先生 (千葉大学大学院医学研究科)

    「神経回路の接続特異性を決める発生プログラム」

               桑子賢一郎先生(慶応義塾大学医学部)

 休憩を挟んでポスターセッション。情報生物学研究室からも1名の学生が発表しました。出来上がったポスターの横で微笑む・・・私にもそんな日がくるのだろうか?とふと思ってしまいました。他の研究室の学生さんも思い思いの発表をしていて、勿論先生方や周りの方の力を借りながらであるにせよ・・・自分の力で1つのものを期限までに作り上げることができることにただただ感心するばかりです。

 

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 大変意義のあるセミナーが終わったあとは・・・勿論懇親会です。宴会部長の伊藤先生を助けるべくがんばりましたよ!会場予約に会費回収。座席のくじ引きに至るまで。手伝ってくれた伊藤研B4の皆さん。本当に助かりました。ありがとう。

 

 

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 お酒と食事をいただきながら、雑談もしつつ研究の話もしつつ・・・学生さんたちも最初は少し緊張しながらですが、授業の時などとは違い、色々な先生と身近で話す機会が持てることはとても大切なことのように思います。

 次のセミナーに向けてまた動き始めることを約束して・・皆様それまでそれぞれにがなりましょうと約束して、会はお開きとなりまいた。

 私・・・とある先生に学食で挨拶していただいたのに、気付かなかったそうで。無視したのではなく、本当に気付かなかっただけです。最近思うこと・・・いろいろな意味でもう少し広い視野を持たないとと。先生方や学生さんたちを見習って私も頑張らないとと思う今日このごろです。

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立命館大学 生命科学部 生命情報学科 体験実習

 先日、生命情報学科の体験実習が行われました。

たくさんの中学生と保護者の方々、並びに先生方に来ていただきとても嬉しく思います。

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内容は3つ。1「生命のゲノムを見てみようーゲノムの基本となるDNA配列を視覚的に

       体験しようー」

      2「植物からゲノムをとってみようー普段食べている野菜や果物からゲノ

       ムを抽出して観察しようー」

      3「最先端機器の見学」

 今回私は広報活動のため、2の写真撮影をしながら見学をさせてもらいました。

その内容をお伝えしたいと思います。

 (バナナからDNAを観察しよう)

1. バナナのDNAの抽出液を作ります

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 2. バナナをつぶします

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3. DNAを抽出します

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4. エタノールでDNAを見えるようにします

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 数分放置しておくと、白いもやもやとしたものが浮き上がってきます。

これがDNAです。

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「DNAを抽出する」

 この言葉だけを聞くととても難しいことのように思えます。しかしこの実験は身の回りにあるもので行うことができます。

 確かに生命科学というととても難しいことのように思えますし、実際に生物や植物の仕組みはとても複雑なものです。しかしこのような身近なところから興味を持ってくれる子供たちが増えてくれればいいなと思います。

 生命情報学科ではこれからもこのような活動を通して多くの方に、この分野で活躍することの楽しさや喜びを伝えていくことができたらと思っています。